
【レビュー】『ペーパーマリオRPG』Switchリメイク:紙の世界に詰まった「遊び心」と「戦略性」に再び出会う
ゲームキューブ(GC)の名作がSwitchで蘇った『ペーパーマリオRPG』。 私はオリジナル版もプレイ済みですが、記憶がうろ覚えだったこともあり、新鮮な気持ちで最後まで全力で楽しむことができました。
実際にプレイして感じた、本作の尽きない魅力をご紹介します。
1. 驚きに満ちた「ペーパークラフト」の世界観

今作の最大の特徴は、キャラクターも背景もすべてが「紙」でできているという独特な表現です。 まるでペーパークラフトの世界に飛び込んだようなビジュアルは、歩いているだけでもワクワクします。
ただ見た目が面白いだけでなく、紙の性質を活かしたギミックやアクションがとにかく豊富。そのアイデアの多さには、プレイ中何度も驚かされました。
2. 飽きさせない、バラエティ豊かなチャプター展開

物語は「ゴロツキタウン」を拠点に、世界各地に散らばったスターストーンを探す王道のストーリー。 しかし、各チャプターの個性が非常に強く、全く飽きを感じさせません。
-
闘技場で頂点を目指す熱い展開
-
怪しげな宝島での大冒険
-
豪華列車の中で巻き起こる事件
……など、チャプターごとにガラリと遊び心地が変わるのが見事です。
深い濃厚な物語が展開されるわけではないですが しっかり王道で楽しかった

また、合間に挟まるピーチ姫パートでのコンピューターとの交流や、クッパパートのコミカルなミニゲーム風の珍道中も良いアクセントになっており、物語を多角的に楽しめました。

クッパパートは短くほとんどギャグですが ボス戦を終えた後のひと休憩にはちょうどいい
3. シンプルながら奥深い、戦略的バトル

「RPG」という名の通り、本作のバトルシステムは非常に作り込まれています。 劇場のようなステージで繰り広げられるターン制コマンドバトルですが、特筆すべきは「アクションコマンド」の存在です。
ジャンプやハンマーの攻撃時にタイミングよくボタンを押すとダメージが増えるシステムは、簡単すぎず難しすぎず、絶妙な手応えがあります。 また、トゲのある敵にジャンプすると自分がダメージを受けてしまうといった属性の概念もあり、常に「どう攻めるか」を考えさせてくれます。

-
レベルアップの悩み: 全ステータスが上がるのではなく、HP・FP・BP(バッジポイント)のどれを伸ばすか選ぶ必要があり、育成の自由度が高い!
-
仲間との共闘: 個性豊かな仲間を敵に合わせて入れ替えるのが楽しく、ピンチの時の「スペシャル技」による形勢逆転は快感です。
4. 圧倒的な「作り込み」と魅力的なキャラ

登場するキャラクターは、メイン・サブ・名もなきNPCに至るまで個性の塊です。 敵組織である「メガバッテン軍団」すら、どこか愛着のわくデザインで憎めません。
(ちなみに、別行動をしているルイージにも出会えますが、彼の人望のなさ(?)には思わずニヤリとしてしまいます)

中でも一番脱帽したのは、仲間の一人・クリスチーヌの「ものしり」コマンドです。 戦闘中の解説だけでなく、フィールド上のあらゆるNPCやマップに対して固有のコメントが用意されています。新しい場所に行くたびに、彼女の言葉を聞くのが楽しみで仕方がありませんでした。

こんなほぼNPCだろうというキャラクターにもそれぞれ設定があるのもすごい
5. 気になったポイント
非常に完成度の高い本作ですが、少しだけ気になった点もあります。
-
仲間入れ替えのコスト: 戦闘中に仲間を入れ替えると1ターン消費してしまうため、即座に敵のターンになる点は少しテンポを削ぐと感じました。
-
ミニマップの不在: ゴロツキタウンの地下などは構造が少し複雑で、マップがないために迷ってしまう場面もありました。
まとめ:誰にでも自信を持っておすすめできる傑作
『ペーパーマリオRPG』は、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような、オシャレで遊び心満載のRPGです。
システム面には本作独自の工夫が凝らされており、しっかりとした手応えを感じられます。かつて遊んだプレイヤーにとっても、大人になった今だからこそ気づける新しい発見があるはず。
RPGが好きな方はもちろん、マリオの世界観をより深く味わいたいすべての人におすすめしたい一冊……ならぬ、一作です!