大逆転裁判1&2 成歩堂龍ノ介の冒険と覚悟

大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟- ダウンロード版 ...

逆転裁判の約100年前 19世紀末の大日本帝国と大英国の倫敦を舞台にして

ナルホドの先祖 成歩堂龍ノ介を主人公にした大法廷活劇

本作は3DSで発売された 大逆転裁判1と2がセットになってより遊びやすくなった

移植作品です 本作は逆転裁判シリーズではありますが ストーリー的には繋がりはなく このシリーズから初めても問題ありません 1では多くの謎を残して終わり2でそれが全て綺麗に回収され この2つで一つの壮大な物語となっています

ストーリー

主人公のナルホドが英国へ留学し そこで弁護士として成長していきやがて英国の闇に踏み込んでいくストーリーですが 今作のよかった点は 当時の時代設定がよくいかされていたことです 段々世界観がおかしくなってきている逆転裁判ですが 今回はそれなりにリアリティがありました(それでもぶっ飛んでる所ありますけど)

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まず今回の物語は8割ぐらい倫敦なのですが その町並の背景の細かさに驚きました

恐らく空想的な部分はあるものの 当時の倫敦を違和感なく再現しています

事件の捜査も現代では当たり前に行っている科学的捜査も当時ではまだ未知の領域でありあくまで当時でできていたであろう捜査を行っている

登場人物達の事情も当時の時代にそっており 貧困からスリをしているものや 裕福家庭だと世間から思わせるため妻をメイドの服をきさせている家庭など 設定がこだわっているように感じました

・そして今作では今までの逆転裁判ではなかったような展開が多かったきがします

まず主人公が初めから弁護士ではないことや そもそも法廷パートがない話もある

大逆転裁判』第3話は集合馬車の密室事件…法廷で“コゼニー ...

中でも驚いたのがこのコゼニー・メグンダルです メグンダルはナルホドが英国で初めて弁護をする依頼人なのですが 彼はあるゆる証拠を偽装した疑いがあり 法廷でも怪しい言動が目立ち主人公もプレイヤーである私も「こいつ本当に無実なのか?」と頭を悩ませることになりました そしてその結末もなんともすっきりしない衝撃の終わり方でした

・一番褒めたいのは今作の物語の壮大さ伏線回収です

今作は司法そのものを揺るがす裁判もあり 下手をすると外交問題を超えて戦争にまで発展しかねないものもあり 得に2ではこういう話が多くかなり緊迫感がありましや

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これまでの謎や事件が間接的にではありますが 巨大な権力を持った黒幕に繋がっていおり 最後の法廷はまるでこれまでの物語がこの裁判のためにあったような 感動を覚えました その黒幕を追い詰めたとき物語は大団円で終わります まるで長編小説を読み終えたようなカタシルスがありました

システム

大きく分けて依頼人の無実を勝ち取る裁判パートとあらゆる証拠を集める探偵パート

があります

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探偵パートでは名探偵シャーロックホームズとの共同推理があります

ホームズの推理はずば抜けてはいるのですが ずば抜けすぎて多少誤ってる所があります

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この推理を修正して完璧な推理にするのが共同推理です 裁判ではないのですが実はこの推理も事件に無関係でなかったりするので侮れない

しかし皆ホームズの推理はすごい!って言ってますけどこれ結局全部 間違ってるってことなんじゃ

・証拠集めですが 相変わらずわかりずらい ダンガンロンパみたいに 未確認の場所をわりやすくしてくればいいのに

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裁判パートでは 証人の嘘を見抜き 証拠品をつきつけ嘘を追求します

今作は時代設定だけに科学的なチートアイテムは登場せず あくまで現実的に推理しているのがよかったです(嘘をついているのがわかる腕輪とか反則だろ)

・しかし今回も難しかったと感じます トリックそのものは複雑ではないのですが

意外な人物が偽装工作をしてたり なかなか侮れませんというか私に推理力が悲しいほどありません そんな人のために今作では「ストーリーモード」というものがあり

ストーリーを自動で進めてくれるシステムがあります 正直お手上げな時は何度かつかいました

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英国の裁判は日本になかった陪審員制度を使っており陪審員の投票で判決が決まる

陪審員を説得するため 有罪の根拠を述べますがその証言の矛盾どうしを指摘します

これも難しかったです 全員の証言をよく考えなければいけないので

というか今回の裁判 プレイヤーに与えられている情報が少なすぎるような気がします

まあ言い訳ですけど

キャラクター

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逆転裁判はその個性的なキャラクターが登場します 本作も美形からイロモノまで多様な登場人物が出てきます 一見裁判というのは地味なのですが このキャラクター達と

緻密なストーリーで 大きく盛り上げていると感じます

成歩堂龍ノ介

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本作の主人公で これまでの1~6まで出てきた「ナルホドくん」の先祖にあたります

これまで主人公交代に迷走してきた逆転裁判ですが ここで先祖を出すというアイディアはよかったです ほとんど成り行きで弁護士になったため 最初こそは目が泳いでいるどこか頼りない青年でしたが 多くの裁判や仲間と出会ってきたことにより 弁護士として成長していていきます もとより洞察力がかなり高いんですよね

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個性的な登場人物達の中では常識人のため 周りに振り回されるのもしばしば

このジト目は子孫であるナルホドと血の繋がりを感じるものがありますね

とにかくクセがなく好感のもてる主人公だったと思います ただ家族はどうなってるのか一番バックボーンが謎な人でもある まあプレイヤーの分身だからなんだろうけど

スサト

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本作のヒロイン(だと思う)ナルホド法務助士です

昔の日本人らしい大和なでしこな女性で誰にでも敬語を使う 天真爛漫なマヨイちゃんとは違った魅力がありました

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法廷では常にナルホドと共に戦ってくれます 助手としても優秀であり ナルホドにとってもいなくてはいけないパートーナーのような存在ですね

真面目ですが堅苦しいこともなく 天然な所もある所もよかったですね

ちなみにホームズの大ファンでもある

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2の第1話では弁護士として法廷に出る 女性の弁護士が許されない時代なので

男装をするのです

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どうでもいいが こんな仕草じゃすぐ女の子だとばれてしまうんじゃと ゲームしながら思いました(笑

シャーロックホームズ

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世界的有名な名探偵 今作の重要人物の一人 彼の推理力はその名にふさわしいほどすごいといわれている

破天荒な性格で 周りをひっかきまわす(得にナルホドは酷かった気がする笑)

のが気になりましたが 彼の助言が大きな大逆転に繋がることも 作中でもかなりの大物として書かれてます 意外にも真剣に話すこともあったりと どこか憎めない人でもありました ちょっとチートすぎる気もしますけど 守れなかった人もいますし

決して完璧超人はなかったのです

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ポジティブを絵で描いたような人なので この顔にはさすがに爆笑しました

アイリス

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ホームズの助手の少女 とにかく 可愛すぎます 

いわゆる天才少女で10歳でありながら 大人たちの会話にもついていけるし 色々発明も料理もできたり 時にはナルホドの法廷助士になったり本当にできた女の子です

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天才ではありますが 大人びてるというわけではなく 年齢相応に好奇心が旺盛だったりします 彼女の出生は明るくはなかったものの 基本明るくて 大人の事情にも理解がある魅力な少女ですが 実はナレーションにミスリードがあるのですが・・

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そんな顔されたら 飲まないわけにはいかないでしょ

グレグソン

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英国の刑事 なんか小物っぽいけど これでも有名な刑事らしい

ナルホド達に対しては捜査に色々強力してくれて 証人として裁判に出てくることもあります 彼の正体は衝撃ではありましたが 本人なり正義があったと信じます

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ある理由でアイリスに対してはこの態度である(ロリコンではない)

バロック・バンジークス

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今シリーズのライバル検事です 検事としても優秀であり 彼の法廷では 無罪にしろ有罪にしろ被告人はなぜか様々な形で死亡するので「死神」とよばれる男

日本人を憎んでおりナルホドに対しても高圧的な態度で言葉を交わします

強面ですが 何度も何度もナルホドと法廷を重ねるうちに弁護士と認め合っていくという敵ながらも渋くてかっこいいキャラクターだったと思います 意外に友人想いな所もあり

逆転裁判シリーズの中でも好きなキャラクターだったりします

この「死神」が今作の最大の謎の一つでもある

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しかしこの人 裁判中に何本酒割ってるんでしょうね というかどっから持ってきてるんだろう・・

ジー

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私的な真のヒロイン スリの少女で他人 得に大人は信用していませんが彼女の事情を考えると仕方ないものもあり当時の貧困層や孤児について考えさせられるものもありました いわゆるツンデレな少女ですが ナルホド達と交流していくうち心を開いていくのはうれしかったです それだけに無実の罪で捕まった時は絶対に助けてやると思いました

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2ではなんとグレグソンの弟子になり 刑事になっていました

比較的に前より明るくなり それなりに警察の仕事をやっていたのだから驚きです

色々不遇な人生の彼女でしたが 前に進めてよかったと感じます

それでもスリだったころのクセが抜けてないのはどうかと思ったけど

そういえばナルホドは子孫がいるってことはお嫁さんができるってことですよね

まあスサトなんだろうけど(逆転裁判はメインキャラの恋愛があまり描かれない)

私とは当時の国際結婚がどうなのかわからないがジーナちゃんでもいいと思う

アソウギ

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ナルホドの親友 出番こそ多くないが ナルホドが弁護士になるきっかけを作った人物である ナルホドの信念や覚悟は彼から影響されたものあり アソウギ本人も優秀な人物でもある ナルホドが弁護士について色々悩んでるときにアソウギの言葉を思い出して前へ進めたりと なかなかの人物です

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物語全体を通して ナルホドとアソウギの友情には感動しました

できればこの二人の行く末を見たいきがします

他にもヴォルテックス卿とか様々なキャラクターがいますがさすがに全部は紹介しきれないのでここまでにします

気になった点

・このシリーズ全体に言えることですが やはりボイスはないのが残念です

あることはあるのですが 本当に一部のおまけ程度ですし(むしろ声がつく方に違和感があった) アイリスの声が聴けるのはEDだけって・・

ですがこれは仕方ありません 声優さんの費用も問題もありますし 何より全ての選択を含めるととんでもないテキスト量ですので 声優さんにもかなり負担になるでしょうね・・

・シャーロックホームズがでてきて 宿敵モリアーティがなかったのは残念です

もし大逆転裁判3があればぜひ採用してほしい

・1が出て2が発売されるまで2年あったらしいですね これリアタイ勢はかなりもやもやしたのではないかと思います・・

・これが私の最大の心配ですが

この作品がシリーズ最新作でありこれ以降

5年間全く完全新作が出ていないことです

この記事を書いてる現在も発表されていませんし 開発が行われてる話も全くなく

もしかして逆転裁判は終わりなのか・・?というファンから不安の声も少なくあります

いやあカプコンさん このシリーズを閉めるってもったいないですが

というか私は一度もリアルタイムで新作を迎えたことがないんですよ・・

本当始めたの最近だもの・・ ですが本作がそうであるように 近年では過去作の移植が出てますし これは新作が出る流れだと思いたいです

まとめ

これまでのシリーズとは繋がりのない完全新作シリーズとしてだいぶ楽しめました

恐らくプレイ時間は38時間くらいで(事実ゲーム2本分)ですし 久しぶりに

「記憶を消しても一度やりたいADV」をやったようなきがします

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できればまた彼らの活躍が見たいのですね