発売から1年経過しており すでにレビューも書いてますが そろそろ頃合いということで ストーリーの感想を書きたいと思います
あくまでメインストーリーのみで システムや夢幻回路には触れていないので注意
クロスストーリーについて
創の軌跡は リィン ロイド ルーファスによる 3人の主人公の視点で進行する群像劇となります 元々群像劇が好きなのですが 軌跡でこれをやって面白くないはずが
なく クロスベルと帝国 連動して事件が起こっていて でも全て繋がってる面白さがありました。時系列もこの表のおかげでわかりやすくなっているのもよかったです
しかし今作のストーリー なんとたった五日間ほどの出来事でしかないんですよね・・
なんか一か月ぐらい戦ってたような気がしますがそれほど リィン達にとっても密度の濃い騒動だったんだろうなと感じます
エリシュオンについて
今作最大のキーワードとなる「エリシュオン」
ゼムリア大陸のネットーワーク情報と龍脈 黄昏の影響で偶然生まれた 機械知性です
エリシュオンは未来演算機能で 現代では不可能ともいえる テクノロジーを生み出せます 軌跡シリーズはかなり技術の向上が早いですが エリシュオンはそれを大きく超え アーティファクトの再現までできてしまうほどです
多くの登場人物がこれには驚かされましたね 自分も驚きました 「こんなことってあるのか!?」と
ラピスの正体はエリシュオンが イアンとコンタクトをとる内にできた 人格でした
私はラピスの正体は「至宝の一つ」だと思っていました 見事に大外れでしたが
しょうがないじゃん!エリシュオンは発売前の情報では考察のしようがないもの
事件の黒幕は エリシュオンの管理をラピスから乗っ取った「イシュメルガリィン」
でした 前作のノーマルエンドの後 たどり着くリィンの結末をエリシュオンが手違いで読み取りここぞとばかりに エリシュオンを利用したある
前作のED分岐はなんだったという疑問からあれは別の因果だったというこでした
しかしいくら未来演算機能を持ってるからと言って 別の可能性から具現化できるのはすごすぎる・・
前作のノーマルエンドはリィンの一つの結末として私も受けれていましたが (帰ってくる希望はありましたし)あの後クロウとミリアムは力つき リィンは帰ってこれなかったという絶望を見せられたきがしました こんなのバットエンドじゃないかと
しかし ある意味では今作はノーマルエンドの救済の物語でもある
結果的に叶えられなかったとしても リィンは希望を持って戦っただろうし
ノーマルエンドのリィンにとっても 成長した新7組や生き残ったクロウを見たのは
どんなにうれしかっただろうか
主人公達について
ロイドルート
零 蒼の軌跡から 再び主人公となりました
今作でクロスベル・ロイドの物語が完結したと言えます
「クロスベルの英雄」になった特務支援課がいつまにか その期待に応えるように
した結果 自分達の正義を見失っていることをするどく 指摘されましたね
結果的に英雄になっただけで ロイド達には元々やるべきごとやっただけなんですよ
そんなロイド達の特務支援課としての原点回帰のようなストーリーでした
自分達を見つめ直すきっかけになった ここのワジのセリフ 本当かっこよかったですね 特にこのシーンは「あの時大統領に従っていれば クロスベルはこのようなことにならかった」という人々のセリフに ロイドですら何も反論できなかったんです
よく言ったと思った
キーアも色々あったしな 碧の軌跡のEDでは感動しました
リィンルート
前作で長きわたるイシュメルガとの因縁に決着をつけ 帰ったきたリィン
序盤では本来幸せなことであるが どこかぎこちない雰囲気もありました そんな彼に
イシュメルガリィンとの同化現象が起こる
前作のED分岐とのけじめややこれまでもやっとしていた自己犠牲な所があるリィンの答えを出すストーリーでした
俺は幸せにならなくちゃいけないんだ この言葉をずっと聞きたかった
確かにリィンは 自分を犠牲にしてでも皆を守るという所がありましたけど
それは周りを幸せにすることではないんですよね 結果的に2回もイシュメルガと戦うことになってしまいましたが 本当に長かったリィンの物語の終わりを見て このシーンは安堵しました
ルーファス ルート
発売前では伏せられていた Cの正体はルーファスでした
すいません 最初はがっかりしました・・発売前 散々Cの正体を考察を見てきたので必要以上に正体に期待が上がっていたことや(自分はセドリックだと思ってた)
ルーファス自信 これまでヘイトを集めるキャラなのであまり好きじゃないキャラですが今作では彼の評価が覆ることになります
今作ではルーファスの 心理描写が描かれ 自分は一体何者だろうと
前作でリィン達の敗れた後 色々考えることがあったのでしょうね
前作で言われたルーファスの敗因は 人に頼らなかったこと
鉄血の子供達は仕事仲間だし 本当の意味で彼が持っていなかったものを手に入れるストーリーだったと思う ルーファス ラピス コンビは本当によかった
ラストキャプチャー
これまでバラバラあったルートが一つになり 最終決戦が描かれる
主人公3人にそれぞれ見せ場があったことや これまでのシリーズに出てきたキャラクター達が集結してたちむかう シリーズ集大成のような戦いだった
エリシュオンは人類には早すぎるとして破棄されることになる
ラピスの言う通り 人類がうまくエリシュオンを扱うことを願います
最後の決断もあれは ルーファスでなくてはできなかったことだし
世界中に非難され恐らく後世にまで 汚名が残るが(ラピスがルーファスの悪評聞くたびイラっとしないか心配だが) 表向きは死んだことなり
ルーファスの新しい人生が始まるような さわやかなEDだった 残念ながら黎の軌跡では出てこないっぽいが いつか再登場してくれるといいですね
個人的に好きな所
しっかり描かれる再独立
クロスベル再独立の話 これまでの軌跡では未来の話として 仄めかされる程度で
前作のEDでもさらっと流されるだけではっきりとは描かれなかったのです
ですが今作ではその詳細が描かれます 長く待った人はどんな気持ちなのでしょうか
(自分は閃の軌跡からシリーズ始めたので)
懐かしいキャラクターが多く再登場
ワジやノエルなど 特にクロスベルの人々が 多く再登場するのがよかったですね
リベール組ですが エリカ博士の再登場はうれしかった
リィンとロイドの共闘
閃の軌跡4でも協力関係でしたけど 前作ではロイドはゲストの立ち位置だったので
シリーズの主人公が力を合わしてる感がより出ていたと思います
どちらも軌跡シリーズ前半ではかかせない主人公でした
最初は敵として出会ったのどうなると思いましたが 本当によかった
アルティナの謝罪
リィンルートの序盤になるが アルティナがシュバルツァー夫妻に謝罪を入れる
自分としては そんなことあったなぁ程度でたぶんリィンも気にしていなかっただろうけど 本人としては思うことがあったのでしょうね
アルティナが危害を加えたわけではないが あの理不尽な状況に加担していたことに間違いはなく 本人も何年も思いつめていたのでしょう
しかしシュバルァー男爵は問い詰めることなく これまでリィンを支えてきたことに
お礼を言う 好きなシーンのひとつです
エステルのセリフ
エステルのこのセリフ本当好きです 軌跡シリーズはこの2人から始まりましたからね
ディーター大統領
クロスベル編の黒幕の一人で 自尊心の高い性格なので 何も反省していないだろうと思っていたが ちゃんと改心してました
しかし特務支援課に対して正義を見直せと言ってましたが あれは皮肉ではなく
正論だったのが本当に驚きです
気になった点
リィン・イシュメルガを読み取ったのは本当にミスなのか
今作の黒幕 リィン・イシュメルガは エシュリオンが違いで読み取ったとされているがこれにも多きな疑問が残る 未来演算でもできる高性能なエリシュオンが
わざわざ別の因果から 危険な存在であるイシュメルガを読み取るミスをする
あまりにもできすぎているのではないだろうか 実は影でエシリュオンを操作した黒幕がいるのではないかと思ったがそのようなことなく ただの手違いでこのような大きな事件が起こったのは腑に落ちない
迫ってくる脅威は聞いたほうがいい
リィンがみた 3年以内に起こると言われる 世界に危険が迫ってる何か
ロイド達はあえてきかず 自分達はのこりこえると言ったが
ここは納得できません 大きな危険を迫っていてそれを予知できる人がいれば
私は迷わず詳細を聞きます それが大勢の人の命が関わってなら尚更です
まあこれは明かされるわけがありません だってこれには恐らく軌跡シリーズの完結に関わるほどの出来事で 大きなネタバレになるかもしれないのです
ただファルコムの都合をキャラクターに言わせてるのがイラっとくる
何かよく見えないが とにかく危険が迫ってる程度でよかったと思う
いい加減 赤い星座はけじめつけろ!
クロスベル編で心残りがあるすれば 赤い星座の襲撃に関しては
かれらは償いもしなければ 報いもうけていません まあ大金もらって仕事をしただけなんですけど いい加減何度も出てきてうっとおしいと思う
最後に
クロスベルの物語は本当の意味で終わり シリーズ前半の幕引きにふさわしい物語でした
最後に ロイドのスピーチは本当に聞きたかった! これも終わりの演出とはよいと考えますが私の予想では これまで関わって人達への感謝とこれからのクロスベルについてロイドとは語ったのではないかと思います
本当にね 今作ではガイ バニングスの話はほとんど出ませんが
兄との約束を守り続けていると感じます