映画 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 感想

f:id:hinoasuno:20200920145748j:plain

あらすじ

代筆業に従事する彼女の名は、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。 人々に深い、深い傷を負わせた戦争が終結して数年が経った。 世界が少しずつ平穏を取り戻し、新しい技術の開発によって生活は変わり、人々が前を向いて進んでいこうとしているとき。 ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、大切な人への想いを抱えながら、その人がいない、この世界で生きていこうとしていた。 そんなある日、一通の手紙が見つかる……

感想

TVシリーズの続編で ヴァイオレットの物語の完結編です

TVシリーズと映画全体的に見てよかったと思える 感動の作品でした

 

・いきなり未来の話

本作の序盤は TVシリーズで出てきたアンの孫 デイジーの視点で始まります

アンが亡くなり両親と口論になってしまい 悩んだ時にある手紙を見つける

それはひいおばあさんの50年分のアンへの手紙でした

いきなり年月がとんで驚いたのですが ヴァイオレットはどうなったのか

気になる始まりでしたね 

・手紙の存在が薄れつつある近代化

電話の復旧に 手紙の存在が消えつつある社会になりつつありますが

ここはあまり本編に絡まなかった印象です

・生きていたギルベルト少佐

TVシリーズはヴァイオレットが手紙と人との繋がりを通じて

少佐から言われた「愛してる」の意味を知るまでの物語でした

ヴァイオレットはギルベルトは生きていると信じてましたけど

登場人物はもう会えないと割り切っていてTVシリーズは完結したので

生きていたの驚きでした ご都合主義と言えばそれまでですが

そもそも遺体は発見されてなかったので あのまま生き別れたということでしょう

しかし生きてたと知った時のヴァイオレットの動揺はすごかったですね・・

・ユリス

物語 中盤でユリスという男の子が出てくるのですが

病弱で自分が長くないと悟っていて 家族への手紙を書くのを

ヴァイオレットに依頼します このユリス最後は死んでしまうのですが

亡くなった後 彼からの手紙を読む家族が号泣ものでした 

・ヴァイオレットをはねのける少佐・・

ギルベルトに会いにいくヴァイオレットですが 会いたくないとはねのけて

しまいます ギルベルトはヴァイオレットを戦争の道具に使ったことを

後悔していて会う資格はないと ドア越しで泣きながら会話する二人

せっかく会えたのにここで終わりなのかと 見ている私も悲しくなりました

・最後の手紙

二人を引き合わせたのは ヴァイオレットがギルベルトに書いた手紙でした

その内容は突然押し掛けた謝罪とこれまでの感謝の言葉 そして別れの文章が書いてありました それを見たギルベルトは 帰るヴァイオレットを追いかけて

感動の対面で終わります この時ヴァイオレットは泣きすぎて何も言えなかったのですが 想いは全て手紙に書いたので ギルベルトが追いかけてくるとは思ってなかったのでしょうね

最後にデイジーの視点に戻ります ヴァイオレットは手紙の残りの手紙の仕事を片付けた後 郵便局をやめて ギルベルトと暮らしたそうです

その後結婚したのか今生きてるのか亡くなったのかは 特に語られませんでしたが

物語は綺麗に終わったので それ以上は想像におまかせしますということでしょう

 

この映画の制作には 事件やコロナと我々には想像がつかないような

多大な苦労があったと思います 最後まであきらめず完成させたことや

ヴァイオレットの物語の結末を見届けさせてくれたこと

京都アニメーションの皆様 本当にお疲れ様でした そしてありがとうございました!

そしてヴァイオレットの難しい役をこなしてくれた石川由依さん 本当によかったです!

京アニの次回作 期待しています