自分ではない何者かになる。
そんな夢を見たことがあるだろうか?
その夢の中で私は考える。
これは自分なのか、自分ではないのか。
夢が現実なのか、現実が夢なのか?
私が辿り着いた答えはひどく単純だ。
『どちらでもいいではないか』
どちらが真実なのか――ではない。
どちらも真実なのだ。
『バルドゥークの檻』本文より~
日本ファルコムから出てる約3年ぶりのイースシリーズの最新作です
イース8を越えられるのか?という声もありましたが8とは違う
ベクトルの面白さがありました どうやら開発陣も前作との比較は気にして
いなかったようで これは正しいと思います
メインシナリオ
今回は監獄都市 バルドゥークを舞台にした冒険になります
アプリリスによって怪人の力を与えられたアドルを含む6人が
義賊的なことをやりながらバルドゥークの謎に迫っていきます
・発売前の印象だと今回のPTは仲が悪そうに感じましたが
やってみるとよい仲間達でしたね イース8の家族のような雰囲気も
よかったですが 今回は同じ運命を背負う戦友という感じです
終盤に明かされる怪人達の真実にも驚きましたけど
そこまで至る過程も 順序よくできていました
・怪人はぶっちゃけバルドゥークの住人なのですが 彼らが誰が変身してるかわ発売まで公開
しなかったのは拍手 やはりここはプレイしてから確かめてほしい
という制作側の熱意を感じましたね
・あと監獄ということで暗いシナリオかと思いましたがさすがイース
王道のRPGでした 最後もスカっとして終わったしね
囚人アドル編
物語の節目の間に展開される もう一人のアドルを操作をすることになります
なんでアドルが2人いるの!?
という疑問があるのでしょうが これは物語の重大な伏線です
それはよいのですが 問題はここらへんゲームとしてはかなりめんどくさい
・レベルは上がらない
・装備品は増えない
・仲間はいない
・スキルは覚えない
という状態で数々の「即死トラップ」を回避しながら進まなければならないのです
これは監獄という理不尽さを表現したかったんでしょうけど
何度も死にましたし 正直イースから逸脱していると思うのですが・・
次回作からやらないでほしい・・
↑ こんなのどうしろって言うんだよ!!
私の知人にyukkun20さんという方がいるのですが→
アクションが苦手な方なのでおすすめしずらい所ですね
メインパーティキャラ
アドルを含む6人と怪人とアプリリスのみ雑感をします
他にも魅力的なキャラクターはたくさんいましたが数が多すぎるので割合します(手抜き)
アドル 赤の王
ご存じのイースシリーズの主人公
今回は赤の王という名の怪人の力をアプリリスから授かります
怪人アドルのデザインはかっこいいの一言
アドルは半分プレイヤーの分身で 選択のみで会話をする形になりますが
それでも「優しい冒険家」なのはわかりますし 表情で考えてることも
なんとなくわかるのがいいですよね
しかしこの「怪人アドル」と「囚人アドル」は一体何のか?
全てが判明した時よくできたシナリオだと思いました
アプリリス
アドル達を怪人にした人物で 物語の重要人物です
他をよせつけないような雰囲気をもってますが
以外に面倒見のよいお姉さんでした
言動が中二病っぽいのは気になりましたけど最後までかっこいい女性でした
ただ戦闘PTキャラクターではないのは本当に残念です
まあ彼女の立場的にキーキャラクターの方がよいのでしょうけど
アプリリスを操作したかったですね・・
白猫 キリシャ
一番アドルと行動することが多く ある意味今作のヒロインとも言える
僕っ娘という設定はすぐなかったことにされるのはあれでしたけど
大人しくて健気な少女が 成長するお話は好きです
あと猫耳が本当かわいすぎた
鷹 クレド
辻斬りを繰り返す戦闘狂いで怪人の悪評はほとんど 彼の行いによるものです
正直あまり好きなれなかったキャラですね・・
なんというか最後まで素直じゃなかったというか
似たようなキャラクターだと「閃の軌跡」のアッシュを連想しましたけど
ある意味アッシュより扱いずら人でした しかし戦闘スタイルは本当かっこよかった
人形 アネモナ
彼女は怪人の中でも特別な立ち位置でその名のとおり本当に人間ではなく人形に自我が宿ってる存在です
「人形なので感情はございません」とか言ってますけど 感情あったよなぁ
仲間に気をくばったり 理不尽なことに怒ったり 人間と何も変わりませんでしたね
アプリリスとの意外な関係もよかったです
猛牛 ユファ
スタイル抜群のお姉さんキャラクター 幼い兄弟たちを支えながら
懸命に生きている しっかり者のお姉さんでした
かわいいのはいいんですけど
幼馴染の彼氏持ち
だったというのは一部の人達から悲鳴が上がってるみたいですね・・
まあ今回はキリシャがいるので僕はよしとしましたけど・・
背教者 ジュール
本格的に 仲間になるのは遅めで 少し出番は少ないですが
バルドゥークの歴史に詳しかったり 頼れる少年でした
決して明るい性格ではありませんが アドルのことも
アドルさんと呼んだり いい子でしたね
父親との和解は今作の名シーンの一つですね
戦闘システム
簡単な操作で爽快に技を出せる イースシリーズらしい 楽しい戦闘でした
うまく操作すれば 無限に近いコンボを出せたりと
私の好きな「テイルズシリーズ」に勝るとも劣らないです
イース8から特に変化しているような感じはありませんでしたけど
こう変わらない面白さはゲームとしても大事だと思います
秘奥義は 全体的に範囲が及ぶ強力なものになっていました
ただ「カットイン」が今回はないのは残念 演出はかっこよかったんですがね
システム その他
OPアニメがない
これは大変驚いたのですが 今作ではOPアニメがありません
ファルコムどうしたん・・!??
OPアニメってゲームの導入部分で重要な部分だと思うんですけど
最初やけに早くタイトル画面になったなと
なぜいままでやれたことなのに今回に限って・・?
なんだか嫌な予感がするのは私だけでしょうか・・?
怪人の異能(ギフト)
今作では異能という特殊なアクションを使えます
壁を上る
透視能力で隠れた仕掛けをみる
高所からハングライダーで飛ぶ
などフィールド ダンジョン攻略で駆け回れるのに便利なものが大半です
異能は怪人の個々によるものなのですが 全員が全員のものを使えるので
意味あるのかなと感じましたけど 怪人を切変えるの面倒ですし
これはよかったかな
フィールド
今回は都市が舞台ということもあり 前作の無人島に比べると
冒険感がなくなった感はあります
しかしこの古風な街並みを異能を使って探索するのは楽しかった
RPGでもこんなに広い街はみたこともなく
オープンワールドと言ってもよい位でした
ショップ サブイベント などアイコンもわかりやすく迷うこともありませんでした
ボイス
もはやファルコム 恒例のパートボイス・・・ ファルコムさんここら辺マジでいい加減にしてください
パートボイスがダメというわけではないんです
何を基準にボイスを振ってるのか全くわからないのです
キャラが声付きで喋ったと思ったら声が次のカットで途切れたり
全く意味がわかりません せっかく素晴らしい声優さん達を使ってるのに・・
総評
というわけで久しぶりに濃厚なRPGをやった気がします
一部不満はありましたが 大変満足する出来でした
次のアドルの冒険はどうなるか楽しみですね
そろそろロムン帝国の話やるだろうか
ところで来年のファルコムの新作はどうなるのでしょうね
やはり少しだけ情報が出ている 閃の軌跡の後日談でしょうか・・
イース9も無事発売されましたし そろそろ情報が出てくるといいですね