スクエアエニックスのtokyo facrtory の新作の和風アクションRPGとなります
スタジオイストリアがつぶれてこっちはどうなるんだと心配していましたが
無事に新作が制作されてよかったです・・
シナリオ
輪廻転生により命が反映した世界
さまよえる死者の魂 迷い人を導く者
人は彼らを逝ク人守り(いくともり)と呼んだ
その逝ク人守りの青年カガチと謎の少女リンネの出会いから血の物語が始まる
輪廻転生と生と死をテーマにした作品で非情に重いシナリオでした
元々登場人物がそこまで多くないのですが けっこうな主要人物が(というかほぼ全員)が退場するので より物語に悲壮感が出ていたと思います
主人公 カガチ
カガチは物事に私情をはさまず 任務達成には他者を殺すこともいとわない
一見冷徹な男に見えますが物語が進むにつれてやさしさが見れる
ような一面もあり 徐々に悩みや葛藤も出てきました
カガチ「なぜなんだぁあああああああああああああああああああああ!」
個人的に一番衝撃だったシーン ある理由で一般市民をカガチが虐殺するシーンなのですが本当にこれは仕方なかったとしか言いようがない・・
カガチの正体は 黒夜叉ソウジュの転生
ソウジュは迷い人の願いを聞いて主に復讐の手伝いみたいなことをやってましたが
それはただの殺人鬼にしか見えませんでした
ソウジュはある人物に不意打ちで命をおとし カガチに転生しました
カガチの冷酷な一面は ソウジュの影響が残っていたかもしれませんね
リンネ
本作のヒロイン
記憶を失った迷い人の女の子ですが 彼女と触れ合うことによってカガチも変わっていったと思います
しかしその正体は人間に紛れた鬼の化身 鬼巫女でした(正確には前世のサラ)
結局この子も敵かよ!とつっこみはなしで 登場人物が皆が業を背負っていましたね
残酷な輪廻転生の真実
輪廻転生は死者を送り出すだけでなく その絶望から鬼を生み出すものでした
鬼は人間から生まれるもの 鬼を倒すには人間が絶滅するしかない
という矛盾 これにどう向き合うか カガチは最後の決断をします
エンディングは3種類ありますけど この世界は本当の意味では救われないんだろうなと思いました
シナリオは面白かったといより考えさせれるものであり
王道だったロストスィアからセツナより物悲しい物語になりましたね
ある意味「鬱ゲー」に入るので 王道のストーリーを期待している人のはおすすめしにくいです
戦闘システム
戦闘は鬼ビ人と呼ばれるパートーナーをきりかえながら
フィールドを突き進む形となります
鬼ビ人によって 剣 銃 鎌 槍 などさまざな種類があり
「回避行動」も鬼ビ人によって変わるのですが ここはきちんとガードできるようにしてほしかった所です
最初は単調な攻撃しかできなく もっさりしている感があります
体験版ではこの辺が叩かれていましたが 上の図のようなスキルツリーで鬼ビ人を強化
していくと できる範囲が広がります
個人的には槍使い「ザーフ」がお気に入りです
ザーフが一番攻撃の隙がなく 攻撃のたびにクリティカルヒットする
能力があるおかげでボスにも ガンガンダメージが与えられます
後半のダンジョンはかなり助かりました
スキルを埋めていくと 鬼ビ人の過去がわかる「鬼ビ人」語りが見れます
そんな過去があったのかと驚いたキャラもいますけど
鬼ビ人は本編の物語には全く絡んでこないので 「設定」を見ているような感覚で
す もう少しカガチと喋ってほしかったなぁ
たださえ今回はパーティが存在しないんだから
その他
グラフィックはセツナと時からのかわいらしさを残しつつ 等身を少し上げた
ものですがアニメ調の親しみやすいものになってます
日本は変な方向にリアルよりにしなくていいと思う
演出面では アドベンチャーパートやムービーが導入され
セツナとロストスィアのレトロ路線から大きく進化した印象でした
総評
イースシリーズのような王道アクションRPGではありませんが
開発のこだわり 挑戦を感じる作品でした
命をテーマにしたこのゲームは私の心に残る作品となりました
tokyo fatoryの次回作も期待しています!
次回作に望むこと
・レトロにこだわらず 開発の新しい挑戦をしてほしい
・次はパーティで旅をしたい やはり一人旅は寂しいものがあった
・次回は王道のボーツミーガールにしてほしい
おまけ
鬱ゲーのあとはこういう絵を見ると癒される(全部台無しにするアホ)